Home > ニュース > 日本を代表する巨匠監督たちに愛された女優 「香川京子と巨匠たち」特集上映決定!!
ニュース一覧へ 前のページへ戻る
2011.05.12
[更新/お知らせ]
日本を代表する巨匠監督たちに愛された女優 「香川京子と巨匠たち」特集上映決定!!

日本映画史を飾る傑作群を通して「日本の力」を世界へ発信!

10月22日(土)~30日(日)開催の第24回東京国際映画祭にて、数々の巨匠監督たちに愛された名女優、香川京子さんの特集上映 「香川京子と巨匠た ち」を東京国立近代美術館フィルムセンターとの共催で行うこととなりました。本ニュースは現在開催中の第64回カンヌ国際映画祭にて本日配布されましたScreen International 日本特集号(英語版・特集は9-10ページ)にて紹介されています。

香川さんは溝口健二、小津安二郎、黒澤明、成瀬巳喜男、今井正ほか数々の日本映画界の巨匠たちの監督作品に出演。本年、その輝かしい業績 により、日本人初のFIAF(国際フィルムアーカイブ連盟)賞を受賞することが決定しています。映画祭会期中、授賞式も行われる予定です。第20回東京国 際映画祭にてコンペティション国際審査員を務めて頂くなどTIFFとのゆかりも強い香川さんの女優人生を通して、日本映画史の傑作・名作群を改めて紹介し てまいります。

本特集では、巨匠・溝口健二監督の傑作の一本として知られる香川さん主演作『近松物語』(1954年)が新訳ニュープリントで上映される他、多数の傑作・名作を上映する予定です。

<香川京子さんコメント>

今秋10月の東京国際映画祭に出品される、素晴らしい作品の数々は、春の大震災によって傷ついた多くの日本人の心を癒し、支えにもなってくれるこ とと信じています。なお、映画祭の企画に「香川京子の特集上映」を加えて下さったとのこと、誠に光栄と存じ、心から感謝申し上げます。

プロフィール
東京都出身。都立第十高女(現・豊島高校)卒業後、新東宝に入社。1950年、島耕二監督の『窓から飛び出せ』で映画界にデビュー後、成瀬巳喜男 監督の『おかあさん』(52)、今井正監督『ひめゆりの塔』(53)、小津安二郎監督『東京物語』(53)、溝口健二監督『近松物語』(54)、黒澤明監 督『どん底』(57)、『赤ひげ』(65)、『まあだだよ』(93)、熊井啓監督『深い河』(95)などに出演。90年・熊井啓監督『式部物語』でキネマ 旬報助演女優賞、93年『まあだだよ』で日本映画批評家大賞女優賞、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞などを受賞。同じく93年には毎日映画コンクールに て長年の業績を称えられ田中絹代賞が贈られた。テレビドラマや舞台でも広く活躍。最近の映画では『阿弥陀堂だより』(02)『赤い鯨と白い蛇』(05) 『東南角部屋二階の女』(08)『BALLAD 名もなき恋のうた』(10)などに出演している。98年秋、紫綬褒章、04年秋、旭日小綬章を受賞。著書に「ひめゆりたちの祈り」(92年、朝日新聞社 刊)、「愛すればこそ スクリーンの向こうから」(08年、毎日新聞社)がある。

『近松物語』(1954年)
原作:近松門左衛門 監督:溝口健二、脚本:依田義賢 音楽: 早坂文雄
出演:長谷川一夫、香川京子、南田洋子、進藤英太郎、小澤 栄、菅井一郎

©1954 角川映画

京都の大店の手代・茂兵衛は、あらぬ疑いを受け、主人の若妻おさんとの不義密通の汚名を着せられる。家を逃げ出し琵琶湖で抗議の心中を図ろうとするおさん と茂兵衛。しかし、茂兵衛の思慕の情を知ったおさんは、心を変え、二人で逃避行を続けることを決意する。近松門左衛門『大経師昔暦』のおさん・茂兵衛の悲 恋物語を、巨匠・溝口健二が透徹した美意識で映画化した傑作。

KEIRIN.JP本映画祭は、競輪の補助を受けて開催します。TIFF History
第23回 東京国際映画祭(2009年度)