登壇ゲスト:
辻本貴則(監督/脚本/撮影)
倉田保昭(企画/製作/俳優)
加藤夏希(女優)
石垣佑磨(俳優)
中村浩二(俳優)
司会:襟川クロ
●動画を見逃した方のためのテキスト版
辻本貴則監督:アクション映画が好きで監督を始めましたが、まさかまさかの倉田保昭さんと一緒に仕事をする事ができました。そしてジャンル映画にふさわしい女優さん(加藤夏希さん)にも出演していただき、ようやく石垣(佑磨)くんとも仕事ができて、さらに中村(浩二)さん、倉田さんの師弟対決も見ることができて、非常に満足しております。その僕の満足感がたっぷり出た映画になっていますので、是非ご覧ください。よろしくお願いいたします。
加藤夏希:今回、主人公のチヨコ役をやらせていただきました。(横にいた監督からツッコミ。「サヨコです。」)あっ間違えた(笑)。サヨコ役をやらせていただきました、(監督からフォロー。「1年前に撮った映画なのでね(笑)」)(笑顔で)1年前に撮ったんです(笑)。
アクションもスゴイですし、サスペンス要素とホラー要素と恋愛要素と、盛りだくさんに詰まった内容になっています。皆さん、今日はぜひ楽しんでいただいて、記者の皆さんはたくさん宣伝していただいて、そうしてくだされば、うれしいです。よろしくお願いします!
石垣佑磨:かつて『斬~KILL~』(2008・辻本貴則監督作品)という映画でも監督と一緒にお仕事させていただいた時も今回のように東京国際映画祭のグリーンカーペットを歩いて、監督とはそれからのつながりでした。夏希ちゃんとは昔『バトル・ロワイヤルII』(2003)という映画で一緒に戦った仲でした。今回、倉田さんとは初めてで、僕が子供の頃から、格闘技をやる前から、ずーっと憧れていた日本のアクションスターと一緒にお芝居できるというのは楽しみだったので、かなり気合いを入れて撮影しました。(作品を)見たら、今までになかった日本映画というか、ホラー映画というか、ヴァンパイアものになっていると思いますので期待して見てください!よろしくお願いします!
中村浩二:僕が出ているシーンというのは、ほとんどファイトシーンなんです。倉田さんとスクリーン上で戦うというのは、いつも緊張感というか、やり終わった後に成長を感じるという、(共演後は)毎回そういう気持ちにつながっていきますね。(出演にあたって)やはり、現在の日本のアクション界に風穴を開けたいという気持ちで、がんばって作りました。楽しんでいただけたらと思います。
司会・襟川クロ:倉田さんにご質問です。今回、なぜこのような映画を製作されたのですか?
倉田保昭:前から、女性主役のアクション物を作りたいということがあったのです。
皆さんご存知だと思いますが、日本には「志穂美悦子」というアクション女優がいました。私も3本くらい共演しましたが、彼女以来、対等に戦って(自分と)甲乙つけがたい結果になるというか、そういうような(アクションが出来る)女優さんがいませんでした。今回この作品で夏希ちゃんと戦って、この作品で彼女は素晴らしいアクションを魅せてくれました。もう大満足です。
加藤:他の作品でもアクションはあったのですが、この作品ではガチンコでしたね。
倉田:だいぶ当てましてね。
襟川:倉田さん、女優さんですよ!?
倉田:いや、当てました。だってこの監督(辻本監督に)、当てないとOKしないんだもん(笑)。
襟川:そんな中で、ラブ(シーン)のパート、ステキなステキな、いまどきこういう恋があるのかな?という美しい部分を石垣さんが担ってくれました。
石垣:夏希ちゃんとは、面識もあるし、共演回数も多かったので、何か照れてましたね。いまどき喫茶店で二人かよ、みたいなところとかね。
加藤:ちょっと恥ずかしかったですよね。
石垣:恥ずかしかったです。
襟川:(中村さんに)今回、師匠・倉田さんとの共演は?
中村:師匠は国際的にも有名なアクション俳優で、僕もそれに続きたいなと日々努力しているのですが、やはりカメラ前に立つとですね、負けちゃいけないと思っていても、出来上がりを見てみると自分自身はまだまだと、感じることが多い今日この頃です。
倉田:今年、彼はロンドンで「四十七士」(”47RONIN”のこと?)、カナダで『バイオハザード』(の撮影)に行って帰ってきたばっかりです。
襟川:では、売れっ子さんなんですね。
倉田:海外ではね(笑)。
中村:(笑顔で)日本でもよろしくお願いします。
襟川:(辻本監督に)この映画、相当“赤いもの”を多用してますね?
辻本:そうですねぇ。タイトルからして“レッド”も入ってますしね。一応、ホラーものということで、のっけから「血」のシーンが多いですね。
襟川:そんなサラッと言わないでくださいよ。
辻本:いやー倉田さんとお仕事できるということで、どういう世界に倉田さんを入れたら、倉田さんも満足してもらえて、僕らも満足できるかな、というところで、ちょっと過激な暴力描写があって、なおかつアクションがあってという作品を目指しました。
倉田:血まみれでホテルにチェックインするでしょ。みんなビックリして事件か!?ってなってました(笑)。
レッド・ティアーズ~紅涙~