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2011.10.26
[インタビュー]
ソニア・スイ「死体役のほうがずっと大変!」 10/23『運命の死化粧師』インタビュー

 
ゲスト:
リエン・イーチー監督
ニッキー・シエ(女優)
ソニア・スイ(女優)
 
●動画を見逃した方のためのテキスト版
 
Q:TIFFの印象は?
 
リエン・イーチー監督(以下:監督):これまで短編映画を3本製作し、ぜひTIFFに出品したかったのですが、叶いませんでした。今回、長編第一作でTIFFに出品できて、夢が実現しとてもうれしいです。
 
ニッキー・シエ:昨日(2011/10/22)初めてグリーンカーペットを歩きましたがとても気分が良かったです。
昼間に映画祭のオープニングに参加することは初めてで、とても気持ちが良かったです。
グリーンカーペットは目に優しくてとても気持ちよく歩けました。
 
ソニア・スイ:昨日初めてグリーンカーペットを歩きましたが日本のファンの方はとても控えめで優しい方が多いですね。
台湾ですと熱狂的なファンが多く大騒ぎになります。
日本の方はまじめで礼儀正しいのですが、ちゃんと「ソニア!ソニア!」って言ってくれました。
台湾と日本ではずいぶん違うのだなと思いました。
 
 

Q.『運命の死化粧師』が台湾で大ヒットした理由は?

 
監督:やはり、この2人のキャストが素晴らしいからだと思います。みんながこの2人の女優を見たいと思いましたし、実際に2人の演技は素晴らしかったです。
キャスティングでは70~80%は自分のイメージ通りの人にお願いします。なぜ100%でないかと言いますと、100%思った通りだと新鮮味がなくて面白くないのです。
20~30%未知の部分を残しておくと彼女たちも、私の知らない一面を見せてくれます。
今回の作品ではそのキャスティングの狙いがぴったりとはまりました。
 
 
Q.主人公ミンシュウを演じて
 
ニッキー・シエ:今回の役のお話をいただいた時とてもうれしかったです。ぜひ演じてみたいと思いました。これまでこのような役はもちろん演じたことはなかったですし、私が演じたミンシュウは内面が複雑な役でしたので私にとって大きなチャレンジでした。
そして死化粧師という職業は今まで知らなかったので興味深く、理解したいと思いました。
やはり難しかったのは17歳の高校時代を演じたことでした。高校時代はもう遠ざかってしまったことなので、歩き方や喋り方など高校時代を思い出して雰囲気を作り出すことが大変でした。
27歳の役の私は今の年齢とほとんど同じなのでこちらはあまり苦労をしませんでした。
 
 
Q.モデルと俳優の仕事の違いは?
 
ソニア・スイ:モデルの仕事と俳優の仕事との違いは私にとってとても大きいと思います。モデルという仕事は、ある種武装するような感じなんです。とても自信にあふれた完璧な美しさで観客が近づき難い雰囲気を出す。それによってモデルとしての価値が生まれるのです。
映画の俳優は自分弱い面や見せたくない部分もさらけ出して演じなければいけません。
そのへんが大きく違うと思います。
私が演じたチェン・ティンという役は、私の実際の性格と全く違うのでやりがいがありました。
私は性格が明るくてとても楽観的なタイプですが、チェン・ティンはいつも何かに悩んでいる複雑な人です。そして私は死体を演じたのですが、死体なので寝ていられると思ったらものすごく大変でした。とにかく動いてはいけない。そして死化粧は冷凍保存された死体を解凍してから行うということなので、まだ解凍したばかりで、まつ毛に霜がついているような特殊メイクをしました。皮膚も薄青くしなければならない、霧吹きで水をかけなくてはいけない、生きている人間の役よりも死体の役の方がずっと疲れました。

 
運命の死化粧師

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