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2011.10.30
[イベントレポート]
コンペティション『別世界からの民族たち』 10/27(木)公式記者会見

10月27日(木)、『別世界からの民族たち』の フランチェスコ・パティエルノ監督、フランチェスカ・ディ・ドンナさん(エグゼクティブ・プロデューサー)をお迎えして、記者会見が行なわれました。
10/27『別世界からの民族たち』

©2011 TIFF

 

■   日時・場所

10月27日(木) 15:30~ @ムービーカフェ

 

■   登壇者

フランチェスコ・パティエルノ(監督)、フランチェスカ・ディ・ドンナ(エグゼクティブ・プロデューサー)

 

フランチェスコ・パティエルノ監督(以下、監督): 非常に興奮しています。東京を訪れることができて、しかも自分の作品を持って来られたことを本当に嬉しく思っています。世界で一番忙しいとされる街の印象は、良いことばかりです!
10/27『別世界からの民族たち』

©2011 TIFF

 

フランチェスカ・ディ・ドンナ: 東京に来てから毎日色々なことに驚かされています。フランチェスコの映画をプロデュースしようと考えた時から、彼のこれまでのキャリアからしても、作品が今回出品しているようなものになるだろうと期待していました。ベネチア映画祭でも上映されましたし、そして東京国際映画祭にも参加することができました。日本はとても遠い国というイメージがありましたが、実際に来てみますと、他国の文化に対してリスペクトと興味をもって接してくれるところなのだということが分かりました。
10/27『別世界からの民族たち』

©2011 TIFF

 

Q. 移民問題の映画は、あるひとつのジャンルとして定着してきているのでしょうか。地元での反応は?

 

フランチェスカ・ディ・ドンナ:  実際イタリアでは、他にもこのようなテーマを扱った映画は出てきていて、熱い話題になっています。例えば、(エマヌエーレ・)クリアレーゼ監督が移民に対してやや宗教的なアプローチをしている作品をベネチアに出品しています。非常にデリケートな、イタリアの痛い部分に触るようなテーマですが、観客は受け入れていますし、それにも増してこういったテーマを扱うことは重要なことだと考えます。シリアスな問題ですが、今回の作品のように状況をアイロニカル(風刺的)に捉え、イタリア式喜劇のようなコメディの要素を含めることで受け入れられやすいものになっていると思います。観ている側としては、自分たちに対する批判と捉える人もいるかもしれませんが、コメディの要素がそういった気持を緩和してくれるのだと思います。

 

Q.  この映画とは逆に、移民だけが残るというバージョンは成立すると思われますか?

 

監督: それは最高の続編になるかもしれませんね。自分としても、この主人公がアフリカへ行ったらどうなるかというストーリーも描いてみたいと思っています。

 

Q. 最後に流れる曲でこの映画のタイトルが叫ばれていたと思いますが、この映画のために作曲されたものなのでしょうか。

 

監督: シモーネ・クリスティッキという2007年のサンレモ音楽祭でも賞を受賞しているイタリアのミュージシャンがこの映画のため、その全曲を書き下ろしてくれました。

 

Q. この作品では、キャスト以外にも移民の方が関わっていたのでしょうか?その人たちの意見を取り入れたりしましたか?

 

監督: 確かにクルーの中にも移民はいましたが、映画の中でのように消えたりはしませんでしたよ!テレビーゾという町でのロケだったのですが、そこの住民や移民の人たちの話を聞いて、できるだけリアルなものをつくることを心がけました。

 

Q. ディエゴ・アバタントゥオーノですが、残念ながら日本ではまだそれほど知られていないもののイタリアでは国民的な人物です。このような激しい役を演じることでイタリア国内での政治的な立場などに影響を与える様なことはなかったのでしょうか。

 

監督: 彼は偉大な俳優です。B級映画の俳優としてデビューし、良い監督、良い作品との出会いを通して今のスターの座を得ました。それはあらゆるリスクを顧みずに挑戦してきた結果なのだと思います。この映画の撮影中も、ちょっとためらったり恥ずかしがったりすることはありましたし、北部同盟の政治家たちがどう思うかということを気にしていなかったわけではありませんが、最終的には上手くいきました。これをきっかけにぜひ日本での知名度もあがればと願っています。

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