今回の東京国際映画祭は、オープニング作品が2本体制。特別オープニング作品『1911』が上映され、グリーンカーペット、オープニングセレモニーが終了した後は、いよいよもう1本、公式オープニング作品として『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』が上映されました。
ジャパン・プレミアの舞台挨拶には、ポール・W・S・アンダーソン監督と、その奥様で主演女優のミラ・ジョヴォヴィッチさん、初々しい魅力でいっぱいのダルタニアン役ローガン・ラーマンさんとコンスタンス役のガブリエラ・ワイルドさん、そしてプロデューサーのマーティン・モスコウィッツさんが登場しました。
今回が日本のファンの前に立つ唯一の機会ということもあって、笑顔で客席のファンに手を振るなど、ミラさんを筆頭に和気あいあいとしたフレンドリーな雰囲気。「『三銃士』がオープニング作品に選ばれてとても光栄です。僕たちはこの作品をとても楽しんで作ったので、皆さんにも同じように楽しんでいただきたい」(ポール監督)、「絶対に気に入ってもらえると思って、観てもらえる日が待ち遠しかったです」(ガブリエラさん)など、それぞれが、この日を迎えられた喜びを語りました。
「日本とは本当に昔から馴染みがありますから」と笑顔のミラさんは、「ご両親はもちろん、小さなお子さんまでが楽しめる作品です」と魅力をアピール。そして、「なんて言ったって、(ホラーやアクション映画で知られる)このポールが撮った作品で、初めて娘に見せることができた映画なんですよ! 主人が本当に誇らしい!」とおどけて話し、会場の笑いを誘いました。
ファンのみならず、映画関係者からも注目を集めているこの日の状況を「とても緊張している」と話したポール監督は、「僕が父に初めて連れて行ってもらった映画が『三銃士』なんです。思い出深い作品だけに、父が息子に、母が娘に見せていける作品にすることを心がけて作りました。映画オタクの僕から、映画を愛する方たちに向けたプレゼント、特別な作品です」と想いを披露。“印象に残ったシーン”を聞かれたローガンさんは、「あらゆるシーンが印象深かったですが、三銃士と僕が親衛隊と戦う冒頭のアクションシーンが、とても興奮した忘れられないシーンになりました」と語りました。
現在は『バイオハザード』シリーズの5作目を撮影中のポール監督とミラさんたちですが、その合間をぬって来日したのは、「震災に見舞われてしまった皆さんに、ぜひ会いたかったからです」とのこと。その真摯であたたかい言葉に、会場は拍手に包まれました。