10月25日(火)TSUTAYA TOKYO ROPPONGI にて、CINEMA OCTOBER in Roppongi Hills 【東京国際映画祭スペシャルトーク】が開催されました。
ゲストは、立川流真打であり映画監督・映画評論家でもある落語家・立川志らくさんと第24回東京国際映画祭矢田部吉彦プログラミング・ディレクター。
ナビゲーターはレイチェル・チャンさん(J-WAVE RENDEZ-VOUSナビゲーター)。
まずは、進行役のレイチェル・チャンさんが登場。
本日の内容の説明があり、『第三の男』のサウンドに乗って東京国際映画祭の矢田部プログラミング・ディレクター、出囃子に乗って立川志らく師匠登場。
志らく師匠:「スターバックスがあるようなTSUTAYAに着物の男がいると、みんな避けて通りますね。」と第一声から笑いを取るあたり、さすがですね。
©2011 TIFF
年間600本以上の映画を見るという矢田部ディレクターと、古い映画を順番に潰していくばかりで新しい映画を見る時間がないと語る志らく師匠。
映画好きとは言え、タイプが異なるお二人による爆笑トークがスタート。
第一部は、今年の東京国際映画祭のコンペティション部門から矢田部ディレクターお薦め作品の紹介。
ポイントその1「今年のTIFFは質の高いコメディが多い!」というテーマで、2本の作品を紹介。
まずは『ガザを飛ぶブタ』から。
志らく師匠:「ヨーロッパの喜劇なんて、今の日本人は見ないでしょう。『ガザを飛ぶブタ』?これは、日曜洋画劇場ではやらないでしょう?それ、本当に面白いんですか?東京国際映画祭でノミネートされたからという訳じゃなくて本当に面白い?」
矢田部ディレクター:「本当に面白いと思わないと選ばないです。自信をもって言えます!」
志らく師匠の拷問の様な質問をなんとか乗りきった矢田部ディレクター。
顔を赤らめながら奮闘します。
2本目は実話をもとにしたコメディ映画『最強のふたり』。
志らく師匠:「こう言ったコメディはデートで行くと大体喧嘩になりますからね。」
矢田部ディレクター:「この作品は一回目の上映が終わったんですが、男性からも、女性からも支持を得ています。大丈夫です!」
ポイントその2は、「日本映画にも注目!」というテーマで『キツツキと雨』を紹介。
志らく師匠:「テレビドラマの延長上の様な日本映画が多い中、映画好きとしては、なかなかいい映画をチョイスしにくい。有名俳優を起用して内容のレベルを下げると一般の人は入りやすいけど、映画が好きな人には懸念される。この作品はその辺りはどうなんですか?」
矢田部ディレクター:「作品の成り立ちからして映画的なんです。スターが出ていて引き込まれやすいし、玄人が見ても面白い作品です!」
ポイントその3は「この女優を見逃すな!」というテーマで2作品を紹介。
矢田部ディレクター:「映画は女優で見ろなんて言いますが、ひとつ注目の『アルバート・ノッブス』という作品は、グレン・クローズが主演で、彼女が30年間暖めていた企画の映画化です。舞台は19世紀のダブリンで、男装をして男性として生きていく選択をした女性の物語です。」
志らく師匠:「大体30年暖めてきたとか言うと、大抵そういうのはコケることが多いんですけど、この作品は大丈夫ですか?」
矢田部ディレクター:「・・・だんだん自信が無くなってきました。・・・いや、大丈夫です。」
矢田部ディレクターはタジタジになってしまいました。
矢田部ディレクター:「売り出し中の女優出演作と言えば、フリーダ・ピント主演の『トリシュナ』です。今公開中の『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』にも出演している、スターへの階段をかけ登っている女優さんです。」
志らく師匠:「本当の女優は、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』みたいなメジャー作品じゃなくこっちを選ぶ。魂をハリウッドに売って欲しくないですね。」
ここで、矢田部ディレクターはQ&Aの司会があるということで中座。
この後は、第二部として志らく師匠が独自の感性で選んだ「東京国際映画祭公式黙認!?立川志らく部門」のコーナー。
こちらは、あまり注目されていない影の名作映画を志らく師匠が紹介。
只今、TSUTAYA TOKYO ROPPONGIにて展開中です。
©2011 TIFF
©2011 TIFF
志らく師匠のコメント付きです。
TSUTAYA TOKYO ROPPONGIの営業時間は朝 7:00~翌朝 4:00まで。
六本木にお出かけの際には是非足を運んでください。