●映画人の視点「未来のアニメーション」
今年、新作『マイブリッジの糸』を完成させた山村浩二監督をお招きし、アニメーション監督の視点からの劇映画論、そして新たな映像表現としてのアニメーションについて語っていただく。第2部では、アートとコマーシャルを縦断するトークを著名なアニメプロデューサー、監督を招いて展開。また、今年亡くなったアニメーション界の巨匠・出崎統監督を追悼し、代表作『エースをねらえ!劇場版』を上映。
会期:10月28日(金) 22:00開演 オールナイト 04:45終演予定
会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン5
料金:前売・当日¥2500 学生のみ当日¥500
【カンファレンス】
ゲスト(予定):
山村浩二(アニメーション監督)
諏訪道彦(プロデューサー)
黄瀬和哉(アニメーター、アニメーション監督)
末吉裕一郎(アニメーター)
モデレーター:田中文人(TIFF作品部)
アシスタント:安野希世乃(声優)
【スクリーニング】
上映:
『マイブリッジの糸』(11)
作品解説:
1878年に馬のギャロップの連続動作を撮影することに成功した写真家エドワード・マイブリッジと、現代・東京の母と娘の情景との、ふたつの世界の対比によって、「時間」を思念する短編アニメーション映画。
監督:山村浩二
『キズナ一撃』(10)
作品解説:
轟キズナは13歳の女子中学生。武道一家に育ったキズナは10年連覇の世界格闘技チャンピオンに挑み、轍柔拳流(わだちじゅうけんりゅう)で軽く倒して賞金をゲットした。だが、手違いにより優勝は取り消され、賞金1億円はキズナを倒した者に払われる事となった。世界中から腕自慢達がキズナとの対戦にやって来た。平和だった轟一家の庭は格闘会場となる。果たしてキズナは勝ち続けられるのか。平成22年度の若手アニメーター育成プロジェクト作品。アニメーション制作はアセンション。
監督:本郷みつる
声の出演:安野希世乃、藤原啓治、てらそままさき、小山力也、ほか
『たんすわらし。』(10)
作品解説:
のえるはアパートに一人で暮らすOL。ある日、母親から彼女の元に和だんすが恩着せがましく送りつけられてきた。仕事から疲れて帰ってくると、たんすの中から子どもが現れた。食いしん坊、板前、和服の子など、次々と個性的な子どもたちが出てくる。彼らは「たんすわらし」だった。大騒動が巻き起こり、最初は戸惑っていたのえるだったが、ともに暮らすうちにかつて経験したことのない感情がわきあがる。平成22年度の若手アニメーター育成プロジェクト作品。アニメーション制作はProduction I.G。
監督:黄瀬和哉
声の出演:能登麻美子、大浦冬華、松元 惠、高戸靖広、ほか
『エースをねらえ!劇場版』(79)
作品解説:
岡ひろみと親友・愛川マキは、県立西高の1年生。お蝶夫人こと竜崎麗華に憧れてテニス部に入部した。そんなときひろみの才能を見抜いた新任コーチ・宗方仁は、周囲の反対を押し切ってひろみを関東地区予選の選手に抜擢、猛練習を命じた。宗方の強引さに、ひろみにも辛くあたる竜崎や他の部員たち。傷心のひろみは退部しようとするが、マキの友情や先輩・籐堂貴之の優しさ、宗方の熱い想いに支えられ、再びテニスの情熱を取り戻していく。アートとエンターテインメントが融合した出崎ワールド炸裂の歴史的傑作。
監督:出崎 統
声の出演:高坂真琴、野沢那智、池田昌子、ほか
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