Home > ニュース > 主演女優の起用決め手は!?――10/23(日)アジアの風『運命の死化粧師』:Q&A
ニュース一覧へ 前のページへ戻る
2011.10.24
[イベントレポート]
主演女優の起用決め手は!?――10/23(日)アジアの風『運命の死化粧師』:Q&A

10月23日(日)、アジアの風『運命の死化粧師』の上映後、リエン・イーチー監督、ニッキー・シエさん、ソニア・スイさん、脚本を担当したユィ・シャンミンさんが登壇、Q&Aが行われました。
運命の死化粧師

©2011 TIFF

 

©2011 TIFF

Q.ソニア・スイさんは初めての映画出演と伺いましたが、出演の決め手は何ですか?
 
ソニア・スイ(以下:スイ):お話を頂き、監督とは以前からとても良い友人関係だったので、監督の作品なら是非出演したいと思いました。また、脚本に描かれていたキャラクターが、テレビドラマでは演じたことのない役柄だったというのも理由です。
 
Q.監督はどうしてお二人をキャスティングしたのですか?
 
リエン・イーチー監督(以下:イーチー):とにかく美人だからです(笑)
運命の死化粧師

©2011 TIFF

 
Q:ソニアさんはどう演じ分けたのですか。
 
スイ:印象的なことで言うと、幸せと不幸せの区別というふうに捉えました。彼女の高校時代の教師を演じるときは、とにかく好きな彼女と一緒にいられる幸せ、結婚してからは好きではない人と一緒にいなければならないわけですから、本当に苦しいことだという思いで演じ分けました。
 
Q:高校生を演じるというのはどんな気分ですか。
 
ニッキー・シエ(以下:シエ):脚本を読んだときに一番難しいと思ったのは、高校時代の演技なんです。17歳だったのは遠い昔で、それを演じなければいけないので、17歳の時に自分はどういうふうに歩いて、どういうふうな話し方をしていたかなと思いながら演じました。
運命の死化粧師

©2011 TIFF

 
Q. 出てくるキャラクター全員が、愛している人がいるし、愛されたい人がいるのにどうもうまくいかない。はじめからこういうストーリーで行こうと決めていたのですか?
 
ユィ・シャンミン:ある一組の男女なり女性同士なりが、愛し合っても結局結ばれない不幸な運命なんです。でも、たぶん運命っていうのはこんなものなのかなって思います。タイトルにもなっているように、「運命の」ですよね。やはりそういって運命にちゃんと向かい合って、人間は歩いて行くしかないのかなと思います。
運命の死化粧師

©2011 TIFF

 
Q. 死化粧師というモチーフが先にあってこういうストーリー構成になったのか、それとも逆なのか、ストーリーはどのようにできたのでしょうか?
 
イーチー:まず、死化粧師というモチーフがあって、それからのストーリーを展開していきました。死化粧師がテーマなんですが、やはり化粧を落としたときに、人間は真実に向かいあって人生を歩まなければいけないということですね。私自身は楽観主義なのに、こんな非常にむごたらしい映画を撮ってしまったわけなんですが、でも、どんなに人生というのは辛くて悲しいことがあっても、やはり生きていることに意義があるという風に考えています。ですから、まだこの物語は終わらない、人生は続いていくということなんです。例えば、ミンシュウに彼女(音楽教師)の過去が生きる力を与えてくれるわけですよね。人生っていうのはめぐりめぐっていくものだと思います。楽観的な私としては、人生はやはり素晴らしいものだと思います。
 
Q.死体とのキスシーンが印象的でした。(男性とする)普通のラブシーンよりも緊張しましたか?
 
スイ:とても嬉しかったです。彼女(ニッキー・シエ)とっても綺麗ですから。
運命の死化粧師

©2011 TIFF

 
Q.ニッキーさんはいかがでしたか?
 
シエ:とても恥ずかしかったです。ソニアさんは私の憧れの女性ですから。
運命の死化粧師

©2011 TIFF

 
ここで、なんと本日10月23日が誕生日というソニアさんに、TIFF学生応援団・水島崇志さんより花束の贈呈がありました。
 
スイ:ありがとうございます。日本の男性から花束を受け取るのはこれが初めてなので、とても嬉しいです。
運命の死化粧師

左からユィ・シャンミンさん、TIFF学生応援団・水島崇志さん、ソニア・スイさん、ニッキー・シエさん、リエン・イーチー監督
©2011 TIFF

運命の死化粧師

KEIRIN.JP本映画祭は、競輪の補助を受けて開催します。TIFF History
第23回 東京国際映画祭(2009年度)