10月24日(月)、『夢遊 スリープウォーカー』のゲストをお迎えし公式記者会見が行なわれました。
■ 日時・場所
10月24日(月) 11:00~ @ムービーカフェ
■ 登壇者
オキサイド・パン(監督/脚本/プロデューサー)、リー・シンジェ(女優)、フオ・スーイエン(女優)、チャーリー・ヤン(女優)、リー・ゾンハン(俳優)
©2011 TIFF
オキサイド・パン監督(以下、監督): この作品を持って日本に来ることができて嬉しく思います。日本は初めてなのですが、皆さんの映画に対する熱い情熱を感じています。
©2011 TIFF
リー・シンジェさん: 東京には何度も来ていますが非常に大好きな街です。日本食も大好きです。今回はこの映画を携えて来られたことを光栄に思います。この作品で日本の皆さんと交流できることを楽しみにしています。
©2011 TIFF
フオ・スーイエンさん: 東京の印象は、清潔で美しい街であること。日本人の環境を大切にしようということの表れであり世界中が学ぶべき点であると思います。夕べこの作品を日本の皆さんと一緒に観ることができました。私のお誕生日だったのですが、熱心に映画を観て色々質問してくださり、それがとても嬉しいプレゼントでした。
©2011 TIFF
チャーリー・ヤンさん: オハヨウゴザイマス。チャーリーデス。ヨロシクオネガイシマス!東京国際映画祭は3度目で、前回は『父子』という作品で参りました。毎回素晴らしい作品が集まるこの映画祭で『夢遊 スリープウォーカー』が上映されることを嬉しく思います。
©2011 TIFF
リー・ゾンハンさん: グリーンカーペットを歩いた時、命の尊さを感じました。特に地震の後でしたから赤いカーペットではなくグリーンのカーペットであったことが非常に気持ち良かったです。東京は、街にいる人たちも非常にファッショナブルで参考になります。昨晩日本のファンの皆さんと『夢遊 スリープウォーカー』を観ました。これは悪夢の映画ですけれど、東京国際映画祭でここにいるキャストやスタッフは非常にいい夢を見させていただいています。
©2011 TIFF
-『The EYE 【アイ】』の時は、新聞の記事からストーリーの発想が生まれたとのことですが、今回の作品のきっかけとなるようなものはあったのでしょうか?
監督: 今回の作品のひとつのきっかけは、私の10年程見続けている夢です。これは映画の中でも映像化しているのですが、荒れ地の中で凧が木に引っかかっていて、その下に死体が埋まっているという夢です。もうひとつは、『The EYE 【アイ】』の時もそうだったのですが、夢遊病男性が夢遊状態の時に自分の奥さんを殺害してしまうという新聞記事を目にしたことです。裁判でその男性は無罪になりました。もちろん自分の意識がない状態でのことでしたが、無罪になるということは危険なことではなかろうか、人としてどうなのか、と感じたことがきっかけとなりました。
-監督は、いつもポスプロをタイでなさっているようですが、その理由は?
監督: タイでのポスプロは、香港やその他の国に比べて非常にレベルが高いんです。経済的にも発展途上の国ですが、タイではハイテクが非常に進んでおりまして、例えばPCも最新のものが揃っています。必ずしも先進国でお金を払えば良いものがつくれるといわけではないんですよ。
-たくさんのホラー映画を撮っていらっしゃいますが、いいホラー映画をつくる要素とは?
監督:『夢遊 スリープウォーカー』をいいホラー作品であると評価してくださっていれば嬉しいです。いいホラー映画の大切な要素は、ストーリーがいいものであることです。たくさんのホラー映画を観て、またたくさん作ってきましたが、怖いだけでストーリーが薄く、観客もただ怖がるだけというものもあります。今回の作品は、ラストで感動できるような、良い作品に仕上がったと思っています。
-監督と主演女優がご夫婦ということで、やり辛いことはなかったですか?
チャーリー・ヤンさん: パン監督はホラーを30年以上撮り続けているホラー映画の巨匠です。ですから出演依頼には喜んで応じました。実生活とはかけ離れた役どころでした。お二人ともとても明るく、楽しく仕事をさせていただきましたよ。
夢遊 スリープウォーカー