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2011.12.15
[インタビュー]
「受賞の報せを聞いた時飛び上がって喜びました」ファン・ビンビン インタビュー

「受賞の報せを聞いた時飛び上がって喜びました」ファン・ビンビン インタビュー


コンペティション国際審査委員
 
●動画を見逃した方のためのテキスト版:
 
Q:第23回東京国際映画祭で最優秀女優賞を受賞したことを覚えていますか?
 
ファン・ビンビン:もちろん、そんな重大なことを忘れるはずもありません。
報せをきいた時は韓国で映画撮影の最中でした。夜通し撮影し、午前中は部屋で寝ていたのですが、昼頃になって電話が鳴り「受賞した」との一報で起こされたんです。
どの賞を受賞したのか聞いたところ、東京国際映画祭だということでした。
畳の部屋で寝ていたのですが、思わず畳の上で飛び上がって喜びました、とても興奮したのを覚えています。
TIFFの最優秀女優賞はとても権威ある賞なので、賞を授与した際にもコメントした通り、女優なら誰もが夢見る賞でしょう。
このような賞をいただき、また今年は審査員として招かれたことに心から感謝しています。私としては、TIFFならびにTIFFの賞はとても影響力があると感じています。
 
Q:その受賞から1年が経過し、審査員としてTIFFに戻ってきてくれました。去年最優秀女優賞を受賞した時とは立場が違いますが、2年連続で映画祭に参加した感想は?
 
ファン・ビンビン:とても幸運なことだと思いますしTIFFとの縁を感じています。
もともと東京が大好きで、仕事がオフの時にはよく日本に遊びに来ています。
日本人は皆とても礼儀正しいですし、ファンもフレンドリーなので日本が好きです。
 
Q:この9日間東京に滞在し、審査員としての仕事をこなす上で楽しいことや苦労したことは?
 
ファン・ビンビン:実際には日々、楽しことも大変なこともありました。
9日間で15本の作品を試写するのは結構過酷です、毎日3本も映画を見ました。映画館で長時間座っているので首も凝るし腰もつらくなりますね。
楽しかったことと言えば、小林監督の髪がいつもはねていたので、きちんと直してあげたいとずっと思っていたんです。でもよく考えると彼は監督なのでアーティストです、ああいうスタイルがぴったりです。
 
Q:今後色々な方面での活躍も期待されますが、どのような映画に出演したいですか?
 
ファン・ビンビン:賞をいただいた『ブッダマウンテン』の李玉(リー・ユー)監督と『二次爆光(原題)』(二重露光double exposure)という女性の心理を描いた作品を撮影しています。
その後は『楊貴妃(原題)』で小栗 旬さんと共演する予定です。他にも私の大好きな日本人監督やスタッフ、俳優と一緒に仕事をする話も進んでおり、日本の優れた映画人との合作を楽しみにしています。
 
Q:今後のTIFFに対する期待は?
 
ファン・ビンビン:今年(2011年)はTIFFにとって特殊な年でした。東日本大震災後、日本の人々を力づけ、生活の復興に自信を持ってもらうための映画祭になりました。
依田チェアマンとお話した際に、「審査員を断る人もいた中で、あなたはなぜ仕事を引き受けて日本に来ようと思ったんですか」と聞かれました。
ここ(日本)では今でも人々は普段どおりの生活を送っています、日本が何の問題もない証拠でしょう。私の考えですが、人は生きていく中で勇敢になるべき時があると思っています。そのような勇気も持てないようでは中国の映画人として失格です。ですから審査員として招待いただき、私は快諾したのです。実にすばらしい映画祭となりました。
第24回TIFFのテーマは「信じよう。映画の力。」です。
世界中の他の映画祭にない特色として、TIFFではグリーンカーペットで環境保護を追求し支持しています。日本人は創造力に富んでいるので、今後も新たなアイデアで映画祭を盛り上げてくれると期待しています。
TIFFをここまで作り上げたチームにお礼申し上げます。映画を愛するスタッフの皆さんと、これまで長い間一緒に仕事をさせていただき心から感謝しています。
 
ありがとうございました。
 
 
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