第24回東京国際映画祭に参加した映画人の皆さまからいただいた、TIFFに参加した感想などのコメントをリレー形式にて紹介します。
第3弾となる今回は、深田晃司監督です。
深田晃司監督は、『歓待』で第23回(2010年)TIFF 日本映画・ある視点部門作品賞を受賞、第24回TIFFでは、『歓待』のTIFF受賞後の1年を辿ったシンポジウムにご参加いただきました。またアジアの風部門審査委員も務めていただきました。
Q:今回、審査委員としてTIFFへの参加はいかかでしたか?
深田晃司監督:審査員という役目が初めてだったのですが、私自身がまだ30歳という若造なので、審査する側に回っていいのか恐縮していました。
Q:審査は難しかったですか?
深田晃司監督:難しかったというよりは、楽しかったです。
6日間で19本(の作品から審査しなければいけない)と他の部門に比べてとても過酷で、1日4本程度見ていました。
最優秀アジア映画賞に選ばれた『クリスマス・イブ』はとても面白い作品です。フィリピン映画は日本ではほとんど公開されていないので、ここから日本公開につながればいいですし、今回の受賞がその助けになればと思っています。
Q:第24回TIFFのキャッチコピーは「信じよう。映画の力。」でした。これまでに深田監督が感じた「映画の力」はありますか?
深田晃司監督:映画の力というよりは、映画というのは違う価値観に触れられるものだと思っています。
2000年以降、国際的価値観がどんどんぐちゃぐちゃになっていくなかで、自分自身が大きな影響を受け、親しんできたこととは別に、映画を通じて違う価値観に触れるということは、世界的にとても重要なことだと思います。
深田晃司監督
●関連ニュース
映画ファン必見! TIFFから世界を旅した作品『歓待』の1年の軌跡を辿るシンポジウム!
『歓待』DVD情報
2010年10/24(日)『歓待』:記者会見(第23回TIFFサイトへ)
2010年10/31(日)受賞者記者会見(第23回TIFFサイトへ)
コメント・リレー一覧:
第12弾 『U.F.O.』コン・グィヒョン監督&パク・サンヒョクさん&キム・チャンファンさん
第11弾 『ひとつの歌』杉田協士監督
第10弾 『J.A.C.E./ジェイス』メネラオス・カラマギョーリス監督&アルバン・ウカズさん&ケヴィス・パチョスさん
第9弾 『嘆き』モルテーザ・ファルシャバフ監督&シャドメ・ラスティン プロデューサー
第8弾 『キツツキと雨』沖田修一監督
第7弾 『ガザを飛ぶブタ』シルヴァン・エスティバル監督
第6弾 コンペティション審査委員、『ギリギリの女たち』小林政広監督
第5弾 『避けられる事』エドモンド・ヨウ監督
第4弾 女優/プロデューサー杉野希妃さん
第3弾 アジアの風審査委員、『歓待』深田晃司監督
第2弾 『鏡は嘘をつかない』カミーラ・アンディニ監督
第1弾 『ももいろそらを』小林啓一監督